【レゾンのコラム】2005年10月30日
4月から始まったKBS生活でありますが、今、基礎科目の財務でリスク・ヘッジなど勉強しております。財務のリスク・ヘッジとは、ご存知の通り、金利スワップ、オプション、デリバティブとかで、いわゆる金融派生商品を購入して天候や商品原価の変動に備えよう、とするリスク管理のことです。
これら金融商品を購入すべきか否かの意思決定は、購入者の性格によって異なるでしょう。お金を払ってもエキサイトメントが欲しいギャンブラーや、商品を買うときは常に1円でも値切りたいナニワ金融道的な人がいる一方で、とにかく確実な備えが欲しい、私のような見かけによらない臆病者もいます。通常社長さんはギャンブル心も臆病心も上手くコントロールするとは思いますが、本来の性格が意思決定に少なからず影響を与えるのは確かだと思います。
ところで、これら財務的リスク・ヘッジの勉強は時代や学校によって趣向が様々です。今では世界のほとんどのビジネス・スクールで教えている様ですが、5年前にフランスの学校を卒業した人は選択科目にもリスク・ヘッジの授業が無かったといいますし、MITに行った人は10年前から必須科目であったと言います。
今後の金融の世界では更に難解な金融商品が生まれて、今我々が習っている方法は時代遅れになってしまう可能性も無いわけではありません。また夜中までリスク管理の予習をしても、卒業後は全くデリバティブなんて関係ない世界で働くのかも知れません。そんな不確実な状況でもKBSが基礎科目としてリスク管理を教えるのは、それこそ学校側のリスク・ヘッジなのかもしれません。
話を自分に合わせてみると、ビジネス・スクールを受けたのもリスク・ヘッジなのかもしれません。将来は何が起こるかわかりませんし、10年後にはビジネス環境も常識も変わっているかも知れません。英語を勉強したってビジネス語は中国語に変わるかも知れません。それでもビジネス・スクールで勉強すれば、状況に応じた意思決定力や思考の訓練によって、将来何かあってもたくましく生きていけるようになるでしょう。幸いKBSの仲間は、ギャンブラーもナニワも見掛け倒しの臆病者もいろいろいて毎日楽しいです。もしかしたら、KBSは誰にとっても最もコスト・パフォーマンスが良いリスク・ヘッジ商品といえるのかも知れません。
投稿者 Y.S. : 2005年10月30日 22:05